バットディテクターの方式

1.バットデテクターの方式の概要
2.ヘテロダイン方式・バットディテクター
3.周波数分周方式・バットディテクター

4.デジタル(A/D変換)記録方式


.バットディテクターの方式の概要
人の可聴範囲を越える超音波を、聞こえるようにするにはコウモリの声をマイクで拾い何らかの処理や、変換をしなければなりません。
つまり、人の可聴範囲より高い周波数の超音波信号を人の可聴範囲まで落としてやればよいので、アナログ回路や電子工学を学んだ人は直ちにラジオ受信機と同じ原理”スーパーヘテロダイン方式”が使えることを思い出すことでしょう。

また、デジタル回路がお得意の人はマイクで拾った(コウモリ声)信号をあるレベルまで増幅した後、一定値でコンパレートしてから分周回路で可聴音になるまで分周”周波数分周方式”すればよさそうだ。とか想像されることでしょう。

更にコンピュータがお得意の方は、忠実に信号を記録するにはA/D変換をしてメモリーしてしまえば後はPC上のソフト処理でどうにでも料理が出来るとかの方法を考えられると思います。

実際にWEB上で入手できた情報では、国産のものは趣味で作られたもののみで、市販モデルとしては発見できませんでしたが、外国製のものは各社から発売されていて驚きました。
方式名も次のようなものがあり、ほとんど上記のどれかの方式に該当します。
また高級タイプの中には1つのデテクターに2つ以上方式を組み込んだものも見受けられました。

海外メーカ製のバットディテクターの方式名称

周波数変換(ヘテロダイン)方式と思われるもの
Heterodyne with sapareted oscillator
connventional heterodyne

周波数分周分周方式と思われるもの
frequency division
Devider detectors

デジタル(A/D変換)記録方式方式と思われるもの
Slower replay
time expansion
Time expansion detectors
AD/DA Sampling with circuit memory ...

本格的なデジタル的方式(上記の3番目の方式)としては、マイクで拾った(コウモリ声)信号をデジタル信号に変換(A/D変換)したり、DSPで処理をしてメモリーやハードディスクやMDなどに記録することが考えられます。

しかし、この方法は正確にコウモリ声を記録したと言うことであって、リアルタイムでデテクト(人の耳に聞こえる状態)したことにはなりません。

記録した媒体から記録時の速度より低い速度で再生して人の可聴音に変換する必要があります。

周波数分析などをして可視化するには最も適した方式と思われます。
高級タイプのBDを発売しているメーカーからは声門分析のような、BD用の解析ソフトも発売されていました。
また、研究者がシェアウエアとしてweb上で発表もされていました。

リアルタイムの処理が出来ないことは無いでしょうが、装置が大きくなりますのでハンディタイプでは記録をするまでかな?。と思います(多分)。